沿革と理念

「地域住民の発想で暮らしやすい環境を計画する」。

当社の理念は1975年に設立した頃はちょっと珍しい存在でした。当時は日本全国でニュータウンやダム建設など巨大な開発がすすみ、豊かな日本の経済力を背景に国際化がすすめられていた時代。成長こそがすべてだった時代に「住民の暮らし方」や「地域と人との関係性」に注目した創業者の淺野弥三一は、自治体や関係団体からの調査研究や計画策定にかかわる受託業務のかたわら、ライフワークとして水害や土石流、大気汚染、大地震といった地域の再生に取り組んできました。

そうした経験を通じて得た次の三つの視点が当社の理念にベースになっています。
地域の自然や歴史や文化を大切にする。 行政と住民の間に立って橋渡しをする。 住民が地域にかかわる仕組みをつくる。

2001年からは尼崎大気汚染公害訴訟の和解金を活用して設立された「尼崎南部再生研究室」の運営に携わりながら、地域再生プロジェクトに注力。事務所をおく兵庫県尼崎市という地元にさらに密着し「住民がもっと地域に愛着を持って暮らせるように」という創業当時の理念を守りながら、様々な活動を展開しています。尼崎のプレイヤーとしての経験を活かし、全国各地の魅力的なプレイヤーをつなぐコンサルティングを通して、まちづくりのお手伝いをしています。